数式項目を作成する際、複雑な数式にコメントで説明書きを残したいことがあります。
数式内のエラーを特定するために部分的にコメントアウトすることもできます。
数式内にコメントやコメントアウトする方法を説明します。
数式内でコメントする方法
数式内のアノテーションは、スラッシュの次にアスタリスク (/*
) を付けて始め、アスタリスクの次にスラッシュ (*/
) を付けて終了します。
/*数式内にコメントを残す*/
AND関数やOR関数などで条件が多くなった時などにコメントを残すと分かりやすいです。
AND(
/* 条件1の説明 */
LEN(Field1__c) = 0,
/* 条件2の説明 */
Field2__c = "A",
/* 条件3の説明 */
CONTAINS(TEXT(Field3__c), "完了")
)
数式内で部分的にコメントアウトしてエラーチェックする
上記と同じ数式で条件1の部分(3行目)をコメントアウトしました。
AND(
/* 条件1の説明 */
/* LEN(Field1__c) = 0, */
/* 条件2の説明 */
Field2__c = "A",
/* 条件3の説明 */
CONTAINS(TEXT(Field3__c), "完了")
)
このように部分的にコメントアウトすることで、構文確認やエラーが発生する箇所を特定しやすくなります。
数式内コメントの注意点
コメントをネストすることができない
以下のコメントの仕方では構文エラーになります。コメントアウトする時にコメントが邪魔になる時もあります。
/* /* コメント */ */
数式の上限文字数に気を付ける
数式項目には、スペース、改行文字、コメントを含む最大 3,900 文字を含めることができます。
コメントを書きすぎると上限文字数をオーバーして保存できないので気を付けてください。
まとめ
個人的にはコメントを残す必要があるぐらい数式が複雑になるようでしたら、新たらしく数式項目を作成して数式を分けるようにした方が分かりやすいと思っています。
数式内でコメントアウトのやり方が分かれば、構文確認やエラー特定の助けになるので、困った時に活用してみてください。
参考
数式の要素(https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.elements_of_a_formula.htm&type=5)
数式項目の作成(https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.customize_formulas.htm&type=5)