DNSは、Domain Name Systemの略で、 インターネット上で ドメイン名 を管理・運用するために開発されたシステムです。 現在、インターネットを利用するときに必要不可欠なシステムの一つとなっています。
プロバイダのDNSに不具合があった場合や遅いことが多い場合に設定することで、高速化やセキュリティ強化をすることができます。
ここでは、数多くある無料で使えるDNSサーバ(パブリックDNS)から厳選して3つを紹介します。
無料で使えるおすすめパブリックDNSサービス
高速なもの、ノーログポリシーなどプライバシーを重視しているもの、セキュリティフィルタがあるものなど、主観により3つを厳選しました。詳しい説明は下記の各章に記載します。フィッシングやアダルトコンテンツを制限するカテゴリもありますのでご覧ください。
サービス名 | 特徴 |
---|---|
Google Public DNS | 高速・安全・定番 |
1.1.1.1(Cloudflare) | 高速・ノーログポリシー |
Quad9 | マルウェア・ノーログポリシー |
速度が速く安定の「Google Public DNS」
Googleが運営するDNSサーバです。「ウェブをより高速で安全なものにする」取り組みとして発表されました。
プライバシーとしては、Googleはパフォーマンスとセキュリティのために、問い合わせのIPアドレスは24から48時間後に削除されると述べている。ISPと場所に関する情報はサーバに永久に保存されている。
区分 | 優先DNSサーバ (IPv4) | 代替DNSサーバ (IPv4) | 優先DNSサーバ (IPv6) | 代替DNSサーバ (IPv6) |
---|---|---|---|---|
Google Public DNS | 8.8.8.8 | 8.8.4.4 | 2001:4860:4860::8888 | 2001:4860:4860::8844 |
ノーログ・最速を謳う「1.1.1.1」
1.1.1.1は、Cloudflare(クラウドフレア)がAPNICと提携して維持・運営を行っている無料のDNSキャッシュサーバサービスです。「プライバシーを優先した消費者向けのDNSサービスとしては、インターネット上で最速」であるとCloudflareは主張している。ノーログポリシーのためログが流出するいうことがない。
区分 | 優先DNSサーバ (IPv4) | 代替DNSサーバ (IPv4) | 優先DNSサーバ (IPv6) | 代替DNSサーバ (IPv6) |
---|---|---|---|---|
メインストリーム (フィルタなし) | 1.1.1.1 | 1.0.0.1 | 2606:4700:4700::1111 | 2606:4700:4700::1001 |
セキュリティ (マルウェア、 フィッシング) | 1.1.1.2 | 1.0.0.2 | 2606:4700:4700::1112 | 2606:4700:4700::1002 |
ファミリー用 (マルウェア、 フィッシング、 アダルト・ コンテンツ) | 1.1.1.3 | 1.0.0.3 | 2606:4700:4700::1113 | 2606:4700:4700::1003 |
マルウェアブロック・ノーログ「Quad9」
Quad9は、カリフォルニア州の非営利法人であるCleanerDNS, Inc.が、Quad9を運営しているマルウェアに感染したWebサイトへのアクセスをブロックするパブリックDNSリゾルバーです。このサービスは、クエリを送信するようにコンピュータを設定したユーザのIPアドレスをログに記録しないことにより、プライバシーを保護する。
区分 | 優先DNSサーバ (IPv4) | 代替DNSサーバ (IPv4) | 優先DNSサーバ (IPv6) | 代替DNSサーバ (IPv6) |
---|---|---|---|---|
メインストリーム | 9.9.9.9 | 149.112.112.112 | 2620:fe::fe | 2620:fe::9 |
セキュリティなし | 9.9.9.10 | 149.112.112.10 | 2620:fe::10 | 2620:fe::fe:10 |
セキュリティECS | 9.9.9.11 | 149.112.112.11 | 2620:fe::11 | 2620:fe::fe:11 |
WindowsでのパブリックDNSサーバー設定方法
WindowsでのパブリックDNSサーバー設定手順はいくつかあります。Windows10・11で若干違いますが、おおよそ同じです。
①左下のWindowsマークより「設定」をクリック > 「ネットワークとインターネット」をクリック > ネットワークの詳細設定をクリック > 「ネットワーク アダプター オプションの詳細」をクリック > インターネット接続のアイコンを右クリックして、プロパティをクリック > 「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)を選択して「プロパティ」をクリック > 「次のDNSサーバーのアドレスを使う」にチェックを入れて優先DNSサーバーと代替DNSサーバーに入力して「OK」
②右下のインターネット接続アイコンを右クリックして「ネットワーク設定とインターネット設定」をクリック > ネットワークの詳細設定をクリック > 「ネットワーク アダプター オプションの詳細」をクリック > インターネット接続のアイコンを右クリックして、プロパティをクリック > 「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)を選択して「プロパティ」をクリック > 「次のDNSサーバーのアドレスを使う」にチェックを入れて優先DNSサーバーと代替DNSサーバーに入力して「OK」
③キーボードの[Windowsキー]+[R]を押す > 「ファイル名を指定して実行」が開き、「ncpa.cpl」を入力し[Enter] > インターネット接続のアイコンを右クリックして、プロパティをクリック > 「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)を選択して「プロパティ」をクリック > 「次のDNSサーバーのアドレスを使う」にチェックを入れて優先DNSサーバーと代替DNSサーバーに入力して「OK」

※途中の段階でイーサネットのプロパティを変更して「DNSサーバーの割り当て」を編集してもOKです。例としてCloudflare DNSを設定した画像になります。

最終的に画像のようにできれば設定完了です。例としてGoogle Public DNSを設定した画像になります。
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一部地域では10GB対応が始まっているので、この機会に検討してみてはいかがでしょうか。
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LANケーブルにも規格があり、10ギガに対応する規格はCAT6Aです。
既存のLANケーブルが古い場合はこの機会に見直してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回はGoogle Public DNS、1.1.1.1、Quad9の3つを紹介しました。
運営している会社が大企業であったり非営利法人のものを紹介していますので、設定したとして問題になることはほとんどないはずです。
プロバイダのDNSに不具合があった場合や遅いことが多い場合に設定することで、高速化できたり、セキュリティ強化することができます。
パブリックDNSは、サービスが終了したり、代替DNSサーバが変更になるということもあります。
私も間違えないように記載していますが、公式などで一度確認してみるなどしてからご利用いただければ幸いです。